頑固で駄目でどうしようもないけどこれからも愛しいイーニド。

Ghost world(2001)
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 あらすじ↓

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89

お洒落と絵を描くのが大好きなイーニドのファッションはいつも可愛い。ヴィンテージショップにありそうな真っ赤なワンピースだったり、イメクラショップで見つけたキャットウーマンマスクを取り入れたりとにかくユニークで毎日コロコロ変わるのが凄く楽しい!

Buzzcocksの名曲「what I get 」の曲に乗って、髪の毛をグリーンにするところも注目しちゃいます!


Buzzcocks - What do I get - YouTube

イーニドのファッションはポップ!

 

[感想というか語り。]

原作は漫画。イラストもポップなんだけどアメリカ特有の原色ごりごりではなくどこか哀愁ある雰囲気。ファッションや台詞は若者や10代特有の言い回しや皮肉が凄く痛快。リア充は嫌い。毎日が同じ生活、毎日が退屈。でも、なにもしたくないってゆう矛盾。どんどん大人になる期間が迫ってる。10代の時はイーニドの気持ちに共感(皆と同じになりたくない、でも何したらいいのか分からない。)したけどアラサーになって、改めて鑑賞すると親友のレベッカの気持ち(自立すること、時には流されること、嫌だけど我慢すること。)も共感ができる。自立しようと一生懸命計画するレベッカ、自分がどうしたいのか分からないイーニド。最後はしょっぱい終わり方だけど、今だから言える、イーニド頑張れ、町を出てからがスタートって言えるし幸せになってほしいって。10代の学生生活の苦悩に葛藤している人も20代からの社会人も色々と見る視点と感想がコロコロ変わる名作だなと思う。 

きっとこの映画がつまらないと感じたら、私は完全なGhost worldの住人なんだろな。

駄目でどうしようもないダメダメ(ファッションは最高なのに!)なイーニド、君はどうしようもないくらい愛しい。私は君が嫌いになれない。